VC++で作る簡単シリアル通信
COM1に設定したRS-232Cを使ってロボットを動かすのに、ハイパーターミナルを 使ってもかまわないのですが、いまいちかっこよさにかけると思い、 Windowsで使えるシリアル通信プログラムを作ることにしました。
プロジェクトの作成
まず、VC++を起動します。起動したら[ファイル]→[新規作成]→[プロジェクト] をクリックします。

クリックすると新しいプロジェクトのウインドウがでてきます。でてきたら プロジェクトの種類から[Visual C++]の[CLR]を選択して、テンプレートから [Windows フォームアプリケーション]をクリックします。クリックしたら下に あるプロジェクト名を入れて(ここではcomproにしてます)[OK]を押します。

[OK]を押した後、下のような画面が出てきたらプロジェクト作成が完了です。

プログラムの作成
プログラムの作成と書きましたが、ダラダラ文字を書くのではなく、視覚的にいじる
といったほうが正しいかもしれません。早速作ってみましょう。
まず[Form1.hデザイン]が選択されている状態で[表示]→[ツールボックス]を選択します。
するとウインドウの右のほうにツールボックスが表示されます。その中からまず
シリアルポートの設定をするためにツールボックスの[コンポーネント]から
[SerialPort]を左クリックして、[Form1.hデザイン]のウインドウへドラッグ&ドロップ
します。

すると下図のようになります。

この調子でボタンもしてしまいます。SerialPortと同様に[コモンコントロール]から[Button] をドラッグ&ドロップします。すると[Form1.hデザイン]のウインドウにButtonが表われます。 次にButtonの設定をするためにButtonを右クリックして[プロパティ]を選択します。 すると右下にプロパティウインドウが出てきます。ここでButtonの表示内容を変えたければ プロパティ内の[text]のbutton1を表示させたい文字に変えればボタンの文字を変えることができます。

次にボタンを押したらシリアルポート(COM1)から「1」を出力するプログラム を埋め込みたいと思います。やり方は、先ほどドラッグ&ドロップしたButtonをダブル クリックすると[Form1.h]のプログラムが出てきます。その中に 「private: System::Void button1_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {}」 というプログラムがあると思います。そのプログラムの{}の中に
serialPort1->Write("1");
serialPort1->Close();

書き込みが終わったらさっそくビルドして見ましょう。 [ビルド]→[ソリューションのビルド]でちゃんと ビルドできればプログラムを作成が完了したことになります。
動かしてみよう
動かすには[デバック]するかマイドキュメント内にあるプロジェクト名のデバックフォルダ
にあるcompro.exeを起動すればウインドウが表示されます。
これで後は、COM1に設定しているRS-232Cからウインドウのボタンを押せば[1]が出力されます。
あとは同様に出力する値を変えればマイコンでいろんな動作をさせることができます。
