可変電圧電源をつくろう
テスターがあまっていたから何かできないものか…と考えた末、可変電圧電源をつくって埋め込んでしまおう と思いました。↓

可変三端子レギュレータ
まず、可変電圧電源を作成するには三端子レギュレータというものを使用します。これは出力電圧より高
い入力電圧を制御して、入力電圧より低い安定した電圧を出力する素子です。
三端子レギュレータにはいろんなものがありますが今回は可変タイプのLM317というものを使用します。
こいつは抵抗の組み合わせにより出力電圧を調整できるというすぐれものです。
しかし、出力電流は10mA以上でないと電圧の制御が安定しない、入力電圧と出力電圧の差が3V以上
高くなければならないという注意点があります。
回路図

上図のINは入力電圧、OUTは出力電圧です。
C1とC2は発振防止用コンデンサ(バイパスコンデンサ)です。
低周波用だと0.1μF程度を三端子レギュレータに近いところにつけます。
R1、R2の組み合わせは次の数式で成り立ちます。
式: Vout=Vref×(1+R1/R2)
Vref=1.25Vです。これだけで一応動作は可能なのでここでは簡単に書いてますが、Vrefは何?とか
熱対策や電流の関係などがあるので、詳しくやりたい方は三端子レギュレータの本を読んでください。
ケースに突っ込め
そして上図の回路が作成できたら通電チェックを行い、テスターの中身に無理やり入るように ケースに穴あけたりして突っ込みます。そして出力電圧の配線を2本とり、一本はテスターで計 測する棒を突っ込むところから出して、もう一本は計測する端子に半田付けします。

完成
最後にケースを閉めたら完成です!

早速テスターの電圧と電源電圧テスターに表示される電圧が正しいか確認します。
0.5Vほどずれてる…まぁ大体どんなもんかわかれば良いからいいやw
部品名 |
型番 |
数量 |
価格(円) |
|
可変三端子レギュレータ |
UTC LM317 |
1 |
85 |
|
C1,C2 |
セラミックコンデンサ 0.1μF |
2 |
10 |
バイパスコンデンサ |
R1 |
抵抗 100Ω |
1 |
1円 |
|
R2 |
可変抵抗 B500Ω |
1 |
30 |
電圧調整に使用 |
ACアダプター |
BSW0090 |
1 |
? |
出力12Vのものを使用 |
テスター |
KF-2A |
1 |
980 |
会社名:Kaise |
DCジャック |
|
1 |
100? |
|